歯周病は日本人のほとんどが程度の差があるにせよ罹患していると言ってよいほどの国民的な病気です。
う蝕(虫歯)と歯周病は全く別の病気です。虫歯がない人にも大いに罹患する確率の高い病気です。特に若いころ虫歯が全くなかったのに、年齢が進むとなぜか歯周病にかかるのはなぜ?という人がたくさんおられます。
これは虫歯と歯周病は原因となる菌が違っているからです。そしてややこしいことにそれぞれ主となる原因菌が一つではないために(虫歯はミュウタンス菌が主体)(歯周病はジンジバリス菌)ですがこの主たる菌以外に数多くの菌が関与しているために薬ですべての菌を殺すことが不可能であるためです(虫歯に関してはフッ素という非常に有効なものがありますが有効なのは永久歯が生えそろうまででそれ以降は効果が低くなります)。
ではどうすればいいのか?
そうです、歯磨きでこの菌を取り除くことが有効なためです。
しかしながら歯磨きだけで完全に清掃することができないためにこれらが厄介なことであるゆえんです
赤く染まっているところは
いつも磨けていないので
歯医者でチェックしてもらう
必要あり
さらに歯周病には歯磨きは予防には有効ですが、いざ進行してしまうと予防だけでは無理で治療が必要となって来るのです。
予防と治療は違う
TVのコマーシャルなどで歯磨き剤のコマーシャルをよく見かけますがこれはあくまで予防であって治療ではないのです
つまりある程度歯周病が進行してしまうと、歯磨きだけでは治せないということになってしまいます
そこでどうするか?
ある程度歯周病の知識が豊富な歯科医を受診することをお勧めします
歯科医院に行って毎回歯科衛生士だけが歯石をとったり、歯磨き指導をするだけではなかなか治らないといっても過言ではありません
最後に、もちろん歯石をとったり歯磨き指導も初期段階では非常に有効な方法なのでしないほうが良いと言っているわけではありませんので勘違いしないでください。
ところで歯磨き粉は高ければ高いほど良いんでしょうか?という質問をよく受けます。
私は、『使うな』とは言っていませんが値段は気にしなくてもいいとよく言ってます。
皆さん、車を洗車する時を考えてみてください。洗剤でいくら泡立てても、ブラシかスポンジでゴシゴシしない限り汚れは落ちないことはお解りだと思います。つまり歯をきれいにするためには歯磨き粉の種類よりも『いかに歯の全面に歯ブラシをあてることができるか』にかかっているのです。
フッ素は歯の万能薬ではない
フッ素は虫歯には有効ですが、歯周病にはなんの効果もありません。虫歯と歯周病は別の病気なのです。
ホワイトニング剤も歯を白くするには少しだけ有効ですが歯周病には何の効果もありません。
気がついた時には歯周病が進行していることが多い
歯周病は若い頃はほとんど自覚症状はなく十年から数十年後にいきなりなるように思われていますが、実は若い頃からから少しずつ進行して、自覚症状が出たころには、手遅れにもなりかねません。
ではどすればいいのでしょうか?
そうです、そこで歯医者に行ってチェックしてもらうことが重要になってくるということです皆さん歯周病の専門的な知識をもった歯医者に行かれることをおすすめします。
歯磨き粉は高ければ高いほど良いわけではない
ところで皆さんから『歯みがき粉は高ければ高いほどいいんですか?』という質問をよく受けます。
私は『使うな』とは言いませんが、『気に入ったものを使ってください』と言っています。
皆さん、車を洗車する時のことを考えてみてください。
いくら洗剤で泡立てても、ブラシかスポンジでゴシゴシしない限り汚れはゴシゴシした所だけしか汚れはとれないことは皆さんお分かりだと思います。
つまり、歯磨き粉でいくら泡立てても、歯ブラシを歯面にあてた所だけしか汚れは取れないのです。歯面全部に歯ブラシを当てることができたかどうかは自分ではわからないので、歯医者でチェックしてもらうことしかないのです。
フッ素は虫歯予防には有効ですが歯周病には何の効果もありません。またホワイトニング剤は歯を白くするには少し有効ですが歯周病にはなんの効果もありません、またホワイトニング成分は歯科医院で使えるものと歯科医院外で使えるものは種類が違うので明らかに効果が違います。
歯周病は若い頃にはほとんど自覚症状がなく、十年後、数十年後に症状が出た時にはかなり進行している場合が多くみられます。
つまり歯周病の専門知識を持った歯医者に行って、十年後、数十年後に健康な口腔内を保って健康的な人生をおくられることを願っています。
健康的な口腔環境を作ることで
良質な人生になることを目指したいと願っています